2012.12.28 Friday 金田寿正
土管の街で知られる常滑ですが、もう土管は生産されていません。
10年も前に土管を焼いていた最後の窯が閉じられたと聞きました。
↑ 街のあちこちに煙突が残る..
もともと水道管として利用されていましたが、塩ビ管やコンクリートに取って代わられ、その役目を終えました。
過去の遺物となった土管は壁や土留めに使われて、今は街の素敵な景観をつくり出しています。
【土管の製造方法】
原料の粘土を、竪型真空土管機で脱気しながら搾り出し、緻密な素地に成形します。それを1250℃の高温で焼造し、真焼(まやけ)と呼ばれる強度があり水漏れしない焼き締まった材質に変化させます。また、釉薬に塩を使う(食塩釉)ことによって、独特の色になります。
しかし、もう土管をつくる機械は、常滑の窯場に一つとして残っていませんでした。
↑ この2種類を入手しました。
そんな歴史を持つ土管で、ロケットストーブを創りました。
10年以上も前につくられたものなので、アンティークとして愛でてやってください。
キズや汚れなどありますが、それも味わいとしてご容赦願います。